20090530

20090530

またまたスージー作山艇にお世話になり、シンペイ先生とアンテナのチューニングをおこなう。太平洋横断中にホイップアンテナのSWRが異常になったため、新品のアンテナを調整してニューヨークで取り付けとなる。シンペイ先生にまたまたたくさんの差し入れをいただく。ボタンを押すとその瞬間だけ120Wになるはんだごて、これでないと上手に半田はできない!とのこと。それにダミーアンテナ。50Ωを図るための便利なアイテム。これをアンテナに付けて、無線機側でテスターで外皮と芯線を図ると50Ωになると「同軸ケーブル」が問題ない!とうことになり、SWRメーターをつければ「1」を示す。抵抗なしということ。これがあるとチェックができるすぐれもの。間違わない同軸ケーブルのハンダをするためのサンプルや説明書、予備のプラグなどなど・・・。作山さんに手作りのボンゴレをいただきビールまでのごちそうになりながら、リンク20の再セッティングの方法やダミーアンテナの利用方法やチェックの仕方の伝授、半田のコツ・・・などなどのレクチャーを受ける。3人でアンテナのチューニングを行う。約一センチぐらい切り詰め21.400付近でSWR1.2にセット。
いつもいつもお二人んはお世話になりっぱなしです。船がニューヨークあるというのに・・・。ありがとうございます。
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ダミーアンテナのΩを測ると50Ωとなる。
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これが秘密兵器のダミーアンテナ!こんなのみんな知ってるのかな?便利です。
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間違わないはんだのためのサンプルです。
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作山さん手作りボンゴレです。二人の徒弟関係はすばらしいです。
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ボートフックにアンテナを付けてSWRメーターで調整中。
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このメーターがシンペイ先生の秘密兵器!これまた便利です。すぐにアンテナの調整と性能がわかります。

スージーをあとにして横浜ベイシェラトンで土屋さん坂本さんとユーラシア大陸の打ち合わせを行う。いろいろ突っ込んだ話をする。大西洋横断後のユーラシアがいよいよ本当の戦いとなる。
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by hiki-hiroyuki | 2009-05-31 00:19 | Comments(4)

20090525


20090525
朝9時過ぎにホテル出発!いよいよエオラスとの再会。車で一時間ほど走る。ブリューワーボートヤードに到着。どきどきで再開。久しぶりのエオラスはしっかりと新しいファーラーをしたがえ、マストも立った状態。船底をゆっくり回りながら見る。航海中に生えていたフジツボもどきが船底塗料をはがしている。やはり一度塗り直さないといけない感じ。その他ウインドベンのトリムタブなどチェックをする。シャフトのブレはあると言えばあるが許容範囲では?という感じ。ヤンマーさんにチェックしてもらおう。
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船底には問題がないのでいよいよハシゴをのぼってエオラスにあがると・・・。やはり2か月ほどなのにゴテゴテに汚れている。これだけ汚れたエオラスは初めて・・。とはいえアメリカをトラックで縦断したので仕方がない!気を取り直し水洗い。細かい汚れは時間があれば出港前にやるとして、大きな汚れを洗い流す。さっぱりして気持ちがいい!続いて、船内を整理する。これまた埃だらけ・・。完成したスカイハッチカバー・バウハッチカバー・ハードドジャーカーテンを取り付ける。シンクのホース取り付け部分がもぎ取れていたのはびっくり。ここは喫水が荷物を積みすぎているので、スタボータックで走ると常に水没状態になるので、つぶれてくれていて発見できたのでひと安心。こんなとこが潰れるとは・・・。佐野さんに購入してもらったネジをオープンスナッチに取り付ける。もう一つも緩んでいたので六角レンチで締める。あっという間に時間切れ。やることがいっぱいあるがしかたがない!
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日本食スーパーの確認、ノースコーブマリーナの確認をしてホテルにもどる。食材は日本で買わなくても90%は調達が可能。亀田の柿ピーがオリジナルは輸入規制でアメリカピーナツなので日本で購入。韓国食材をさがしたが、サムゲタンはなく、これまた鶏なので輸入規制か?ロングライフの牛乳やジュース、クリスタルガイザーも購入可能を確認。以下整備項目増加事項です。

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ブリューワーボートヤード。出港前はここで完全に整備と調整を行います。
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さりげなく同型の木造艇が・・・。さすがアメリカ。時間があれば、ゆっくり木造艇を毎日酒を飲みながらすこしづつレストアしてみたいな~。・・・・・そんな根気はありませんが・・・・。

追加整備事項

1、ギャレーシンクの排水溝のパイプが割れて外れていた。31Aと記載されているステンレスのシンク以外、部品ごと交換しなくてはならない。ブリューワーに発注した方がよさそう。パッキンも交換してもらわないと、喫水が下がっているのでかなりやばい!(前も漏れたことがあり、ゴムを切ってねじ込んでからは止まっている。シーコックを新調したためホースが長く圧力がかかっていたため折れたよう。ただその程度で折れるということはプラスティック自体が劣化していたと思われる。
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2、エンジンのバッテリー固定具が外れており、床板もネジがゆるんでいる箇所があるので、佐野さんに聞くこと。
3、マストブーツのシーリングを佐野さんに確認すること。
4、スントの時計が電池切れ。
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5、トイレの排水口もプラスティック製なので少々不安。これも合わせブルーワーにお願いするか?
6、冷却水シーコックの位置確認(どの位置で開閉できているか?)
7、スカイハッチ・バウハッチ 止めるためのシート&ベルトの取り付け。
8、購入品 アセトン(デッキ掃除用)クーラー配管塞ぎようソフトパテ(日本で購入)イリジウム用マイク(鴇田さんに発注)

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佐野さん工事でバルクヘッドに配線用にターミナルを取り付けてもらう。これで次のマスト抜きは簡単です。
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とりあえずできるだけ船内を整理する。
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スカイハッチバウハッチとカバーをして帰る。


by hiki-hiroyuki | 2009-05-30 23:06 | Comments(1)

20090524
久しぶりに整備日誌復活します。
只今アメリカカンザスインターナショナル空港です。久しぶりの寛平さんと出会いました。とても元気でスタッフもご機嫌でひと安心です。こつこつ進めば本当にアメリカの半分をまできてしまう「すごさ!」。あらためて超人だな~!と関心しました。すでにヨットの生活より長い時間をアメリカで過ごし、ヨットとは、また違った時間の流れと挑戦を繰り返す毎日。一週間だけの合流でしたが、とても楽しく、同行しているスタッフが、本当にうらやましい!というのが本音です。光代夫人とサポートカーの大掃除を行い、多すぎる荷物のために、帰って効率のいいサポートができなくなっていることが発覚。ヨットと通ずるものがあり、限られたスペースにどれだけ物を積むか・・・?これは補給のできないヨットなら重要課題であるが、陸上部隊の編成にはいささかオーバーな積み込み品の数々。スタッフには悪いが光代夫人とがんがん整理をしました。そんなこんなでいよいよエオラスと再開するためニューヨークへ向かいます。

太平洋横断後のエオラスは?エオラス到着後は佐野さん小笠原さんをはじめ、ボランティアのみなさんに手伝ってもらいとにかく、すべての船内品を下ろし大掃除を行いました。床板もすべて外し、全員でぞうきんがけ。とにかくカビと汚れがすごく全員で磨いきぴかぴかさらさらのエオラスに戻りました。ニューヨークに陸送するため佐野さん中心に艤装をはずしながら、整備を行いました。ニューヨークでの整備は残っていますがおおよその整備はLAで終了しました。
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ボランティアのみなさん!ほんとうにありがとうございました。
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ロスでのエオラスのお出迎え、先導から整備から食事のご招待から部品の調達まで・・・・すっかりお世話なりました。同じBCCオーナーとして、これからもよろしくお願いいたします。
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全員が知り合いだと思ってました。みんなあまりに仲がいいので・・。よく聞くとみんな初対面とのこと!
ハンバーガーをみんなでたべて大掃除!本当に助かりました。ありがとうございます。
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水漏れしていたポートホールをばらし、再組立てして取り付けました。逆側が昔のままです。船齢20年だけにパッキン部分が心配です。
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バウハッチの兆番も小笠原さんにいただいた砲金のプレートで固定し、シーリングし直しです。
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はずしたタワーとウインドベン
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タワーをはずすとこんなにスタンデッキはシンプルです。
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佐野さんにウインチのグリスアップやラッチの抜けたハーケンのウインチも修理をしてもらいました。
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佐野さんです。エオラス号購入14年前にお世話になったご縁で、こんな形でまたまたお世話になるとは・・・
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テント生地でバウハッチカバーを製作してもらう。これでもうハッチの水漏れも大丈夫。
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ボートヤードにてマストを抜いています。
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佐野さんの梱包!手慣れていますね。さすがです。
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スタン部分だけに海ゆりが・・・と思っていたら全体にも付いていた。
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ニューヨークへ陸送中のエオラス。後ろのモータボートまで積んでました。スケールがでかい!

参考資料 到着前のエオラス整備事項

整備項目 20090305現在
1、バウハッチ 水漏れ ヒンジビスシリコン取付け直し、パッキン追加調整 カバー新調(詳細は現地で)
2、インマルサット アンテナ交換 本機防水処理  フルノさん工事(要調整)
3、GPSデータ吸い上げ(GP7000・ナブネット) フルノさん工事
4、ナブネットレーダー・AIS誤差調整   フルノさん工事
5、エンジン整備 オルタネーターVベルトシステム変更 エンジン・ギアオイル交換 オイルフィルター 燃料フィルター交換 油水分離機フィルター交換 冷却水インペラ交換、ベルト交換 ヤンマーさん工事(ヤンマーさんと要調整)
6、サイドステーカバー(ジブシート保護用 3本購入、サイドを新調しローワーの前にも取り付け、ライフラインにもカットして取り付けミジップとバウ)
7、ソーラーパネル電気容量再調整  EAT鴇田さん工事
8、アマチュア無線 SWR再調整
9、メインシート購入交換
10、インナージブハリヤードブロック交換。2連ブロック、ハリヤード追加
11、インナージブトラックブロック(ばね自立型交換・チークブロック?)
12、ハードドジャーベンチレーション取り付け(カウルをはずして蓋ができるタイプ)
13、ポート側ジブウインチセンターねじ緩み(調整点検)すっぽ抜けつめ確認
14、インナージブウインチ交換(ハーケン)安ければ
15、バウハッチカバー製作 別図参照(セールロフト)
16、スカイハッチカバー製作 別図参照(セールロフト)
17、予備メインセールピーク大きいスライダー取り付け(今のメインセールに取り付けたため)(セールロフト)
18、スポンサーロゴ入りメインセール ピークスライダー強化(数度割れたため)(セールロフト)
19、ソフトドジャーチャック点検交換(動きにくいものや取っ手が取れたもの)(セールロフト)
20、予備スライダー15個(小)ピーク用(大) 4個 取り付け用セール帯2メートル
21、マスト倒し マストたて(デッキくさびチェック、デッキカラー防水処理)倒すときにターンバックルにマスキングして長さをわかるようにしてはずしてください。)
22、それにともなう電気配線カットと再つなぎこみ(フルノさんチェック必要?)
23、ハリヤード・リギン・チェーンプレートチェック
24、船底整備(船底塗装 赤(インターボートガード)緑不明 ぺラ ジンク交換)
25、風向風速計センサー部分追加取り付け(インマルの横)古野さんに協力依頼
26、ウインチ備品購入 つめとばね各2セット(マスト・ジブ・インナージブ)
27、サイフォン整備             ヤンマーさん
28、ストームジブ補修と一番下のハンクス大きいのに交換。
29、ジェノアフット擦り切れリペア ライフラインすれ止め 項目6
30、ジブファーラー修理 ハーケンUNIT 1 交換決定 ワンサイズ大きいものへ。
31、NYは船は上架か係留かにより、清水タンクの管理と補充の確認
32、オープンスナッチ2個購入
33、ベルクロ付セール帯2本
34、レーダーワッチマン購入検討(大西洋は大圏航法なので本船との遭遇が多いと思われるため検討したい)

太平洋横断での「エオラス号」のダメージと整備状況について

大きなトラブルは、「ジブファーラー」と「ファンベルト」

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大型のジブファーラーに交換する。

ジブファーラーに関しては、ヤンキージブの活躍がすばらしく、逆に毎日多用することが多く、また25ノット以上でも極小セールを展開することから、ストーム以外はほとんどファーラーを微調整しながらのセーリングが中心で、使用頻度も一番であった。故障の原因は、シール止めはしていたが、上部の六角ネジ2本がぶっ飛んでしまい、フォイルが下にずれ落ちてしまったことで、ファーラー自体のべヤリングがぶっ潰れたわけではなかったが、やはり一回りオーバーサイズを付けるべきとの意見が多く(大西洋横断者のインタビューやアンケートレポートがあり、シェーファー社は人気メーカーの上位2社に入っていたメーカー)今回はシェーフアー2100に交換することにした。すでにNYで佐野さんが取り付けを終了しているので、見るのが楽しみです。
ファンベルトに関しては、出港してすぐに切れた原因は、念には念を!と鴨川ヤンマーさんのご厚意で出港前の最終チェックで新品に交換してもらっていたことを知らずに、初期の増し締めを行わなかったため、緩んだままでの連続運転で切れてしまった!と思われる。予備を6回張り替えながら運転したため、その後は切れることがなかった。結果的にはヤンマー製からバルマー製の高出力オルタネーター交換は、ヤンマーエンジンに標準装備されている200馬力近いものに相当し、本来なら赤ベルト(今回つけたもの)なら2本がけしているとのことで、明らかに強度不足が原因のようです。ヤンマーさんとも打ち合わせを行い、現在のベルトで最も強い、幅の広く、ベルトにもプーリーに7から8本ぐらい溝が切ってあるタイプに、ベルト・プーリーごと交換することにしました。工事はニューヨークにておこないます。ヤンマーさんにはすっかりお世話になりっぱなしです。これでもう一安心です。いままで何度も切れていただけに悔やまれる整備項目であったが、逆にヨットのエンジンでファンベルトが切れること・・・が無さ過ぎる現状なだけに判断を間違ってしまった。標準品でない特別装備にはやはり最新の注意が必要と痛感する。何度も大谷さんにベルトのことは注意を受けていただけに反省しきりです。
その他はバウハッチの水漏れや、いわゆるシートなどの消耗品程度であったため、大きなトラブルには至らなかった。細かい整備の積み上げの結果だとは言い切れないが、とにかく冬の太平洋は大きなトラブルはなく横断できました。エオラスの整備にあたり数えきれは人々の手助けをいただいたことで、今回の横断成功がありました。改めてこの場を借りて皆さんにお礼を述べたいと思います。

エオラス号の太平洋横断について

とにかくプレッシャーがすごかった!そしてそのプレッシャーがそのまま「いらいら」につながり、手伝ってくれていた方々や寛平さんに不快な思いをさせてしまっていた自分に「反省」の言葉しかありません。どしっと構えておおらかに!とは思ってはいましたが、航海自体の不安はそんなにはなかったのですが、とにかくプロジェクトが大きくなり、注目されればされるほど、責任重大!絶対に失敗できない!という思いがどんどん過剰になり、プレッシャーを消化しきれない!というのが本音でした。航海自体は寛平さんもパニックになることもなく、本当に頑張っていただいたおかげで、ほぼ理想に近い航海ができたと思います。もちろん馬場さんの予報と通信の発達がなければ今回の航海のプランはあり得ませんが、エオラスのポテンシャル、ウインドベンの性能、ハードドジャーの恩恵、それらによって理想的な航海でした。冬の北太平洋は確かに厳しいですが、それだけに満足感はありました。だた、本音は「今まで覚えてきたヨットの操船・今まで覚えてきた整備や修理の方法」を実践してきただけ!という印象が強く、「ヨットスキルは全然上がってないなぁ~」というのが正直な印象です。今から大島にクルージングを行くとしても、太平洋横断前となんらかわらない「緊張」があり、「自信もなにもない!」というのが本音です。だから夏の大西洋横断も変わりはありません。ただ寛平さんがヨットに慣れていること、二人で力を合わせればなんとかやっていける!という経験からくる安心感!は、太平洋横断前の緊張感とは全く違います。ヨットに対して本来もっている緊張感はまったくかわりませんが、その他の要素が違いすぎるというのも正直あり、緊張感やピシッとした空気を再度奮い立たせるべく、今一度ふんどしを締め直さなければ!と自分に言い聞かせています。いよいよ明日エオラスと再開です。また新たなスタートに向け整備がはじまります。エオラスがいなかった2か月はエオラスと出会ってから14年間で初めての経験です。「休み=整備」で過ごしてきた14年間、それがものすごくハードになってきたこの3年間、エオラスがいない休日はなんとも間抜けな日々を感じていました。明日エオラスと再開し、またまたエキサイティングはエオラスとのやり取りが楽しみです。
今回の航海のテーマは「二人で楽しむ!」です。ユーラシア大陸走破という一番大きなトライアルの前の、しばしの休息になるよう、イライラせずにゆったりおおらかに楽しく!行きたいと思います。

少々遅れて無事にニューヨークに到着。竹野の旧友の吉村チエさんにピックアップしてもらう。PODホテルというとても小さなホテルにチェックイン。お世話になるのでイタリア料理をごちそうする。辛い!というかしょっぱい!これはニューヨークの味付けらしい。
by hiki-hiroyuki | 2009-05-28 16:15 | Comments(3)